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スーパースカルプ発毛センター堺東店の池田です。
薄毛治療に効果的だと言われている【ミノキシジル】ですが、使用し始めると髪が抜けてしまう方がいます。
髪を増やすために使い始めたのに髪が抜けるなんて😨
と、不安になってしまうと思います。
それは、初期脱毛の可能性が高いです!
今回は、ミノキシジルの初期脱毛についてお話していきますね。
ミノキシジルとは
AGA治療薬として有名なミノキシジルは、もともとは血圧治療薬として使用されていた成分で、1988年にアメリカで厳密な臨床試験を経て有用性が確認され、AGA治療薬の「発毛剤」として承認されました。
これまでに、世界90ヵ国以上で承認され、今では国内でも代表的なAGA治療薬となりました。
ミノキシジルには内服薬と外用薬があります。
外用薬は頭皮に直接塗布する治療薬で、よく知られているリアップやスカルプDといったドラッグストアでも購入することが可能なものがあります。
外用薬は、市販薬とクリニック処方は濃度が違い、市販のものは濃度1~5%、クリニック処方は濃度10%以上と高いものを処方してもらえます。
発毛効果は内服薬のほうが期待できるのですが、外用薬に比べると副作用が出やすいとされており、主に循環器系の副作用が多く、副作用が出た場合は服用を中断したり減薬したりすることが必要になります。
外用薬は内服薬に比べると発毛効果はやや弱いですが、副作用の発現率が低く、副作用がでたとしても頭皮トラブルが多いため、副作用が不安な方や、健康上の問題で内服薬の服用が難しい方でも使用できるという特徴があります。
初期脱毛とは
ミノキシジルの使用を開始すると、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こる場合があります。
初期脱毛はミノキシジルの成分が頭皮に働きかけているサインなのですが、多くの方がどんどん増える抜け毛に不安を抱くのも事実です。
初期脱毛を理解するには、【ヘアサイクル】を知ることが必要です。
ヘアサイクルとは
ヘアサイクルとは、髪の毛が生えて成長し、寿命を迎えて抜け落ち、再び新しい髪の毛が生える準備を行う期間のことです。ヘアサイクルは、成長期・退行期・休止期の3つに分かれます。
成長期はその名の通り、髪の毛が生えて成長する期間。およそ2~7年ほどとされています。
一方、退行期は寿命を迎えた髪の毛が抜け落ちる2~3週間ほどの期間のこと。
そして、休止期は、新たな髪の毛をはやすために毛根が準備している期間であり、一般的には数か月を要するとされています。
AGAを発症すると、このヘアサイクルが異常に早く巡るようになります。
その結果、コシとハリのある髪の毛に成長できないまま退行期や休止期に突入してしまったり、休止期に十分な準備ができないまま軟弱な髪の毛が生えてしまったり、薄毛を引き起こすことになるのです。
AGAは乱れたヘアサイクルになっている状態のため、それをヘアサイクルを正常化するには、一度リセットする必要があります。
初期脱毛はどれくらい続くの?
ミノキシジルの初期脱毛は人によってはじまるタイミングや終わるタイミングが異なります。
ミノキシジルの初期脱毛は、使い始めてから10日~1か月ほどで起こることが多いです。
一気に抜けるのではなく、薄毛部分を中心として抜けることが多いようです。
人によっては「まったく起こらなかった」というケースもあります。
そして、初期脱毛による抜け毛は大体1〜2ヵ月、長く続いたとしても最大3ヵ月ほどと言われています。
毎日のように抜け毛を目にするのでつらいですが、ここで治療を止めずに続けられるかがとても大切なのです。
ただ初期脱毛で抜けるのは、実は毛量全体の1割弱だと考えられており、その下から新しい髪が成長しています。
しかし、薄毛部分に偏って抜けてしまうこともあるため、とてもたくさん脱毛しているように感じてしまうのです。
ミノキシジルで初期脱毛がなぜ起きるのか?
まず、ミノキシジルがどのような効果で発毛するのかが影響します。
「ミノキシジル」の一つ目の働きは、血行促進効果があります。
ミノキシジルが毛細血管を広げて血行を促進させることで、髪の細胞に栄養を届けやすくします。
細胞に栄養がたくさん届くと新しい髪が育ちやすくなるため、結果的に髪の毛が生えやすくなるのです。
二つ目にの働きは、毛母細胞を活性化させて髪の生成を促すことです。
毛母細胞とは、髪の毛を生やすために非常に重要な細胞で、これが細胞分裂をくり返すことで新しい髪を生成します。
ミノキシジルがこの毛母細胞の働きを活性化させることで、新しい毛が作られるのです。
そして、ミノキシジルにより、ヘアサイクルが正常に整っていく段階で初期脱毛が発生します。
寿命を終えて育たなくなった髪が抜け落ち、新しいしっかりした髪が生える準備をしている状態なので、心配はいりません。
髪が生まれ変わるために起こる現象だと前向きにとらえることを心がけて下さい。
人によっては、初期脱毛が起こらない、あるいは目立たない方もおられるため個人差があります。
初期脱毛が終わらない場合は?
ミノキシジルによる初期脱毛はおよそ2~3ヶ月程度で治まることが一般的ですが、抜け毛が以上に多い方や、3ヵ月を過ぎても続く場合は以下のような可能性も考えられます。
- 頭皮に炎症が起きている
- 生活習慣が乱れている
- AGA以外の原因がある
頭皮に炎症が起きている
健康的な髪の毛の成長には頭皮環境が重要です。
しかし、外用薬であるミノキシジルによって頭皮の赤みやかぶれといった炎症反応を引き起こしてしまい、頭皮環境の悪化に繋がる場合があります。
頭皮に炎症を起こすと無意識のうちに爪や指先でかきむしってしまい、さらに炎症を悪化させ抜け毛の量を増やす恐れがあるため注意が必要です。
生活習慣が乱れている
ミノキシジルはAGA治療にとって有効な医薬品ですが、それさえ使っていれば生活習慣はどうでもいいという訳ではありません。
睡眠不足が続き就寝中に分泌される成長ホルモンの分泌量が減少すると、細胞分裂が滞るため、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。
また、運動不足などが原因で筋肉量が減少すると、筋ポンプの機能が低下して頭皮へと送られる血液量が減少してしまいます。
すると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足してしまうことも。
その他にも喫煙によって慢性的に毛細血管が収縮し、血液の循環が滞ると、血行不良になりの毛の成長しにくくなります。
AGA以外の原因がある
ミノキシジルはAGAの治療薬としては効果的ですが、全ての脱毛症に効果があるわけではありません。
ストレスや病気が原因であったり、抜毛などで薄毛を引き起こしているといったような、AGA以外の脱毛症を発症している場合には、ミノキシジルの効果が期待できないです。
まとめ
初期脱毛は休止期に入っていた毛包が治療薬によって成長期へ移行することで、古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出されるために脱毛です。
抜け毛が多いと不安になるかと思いますが、薬が効いている証拠でもありますので治療を中断しないように注意しましょう。
ミノキシジルを使用した際は、効果が出るまでは最低でも6ヶ月は期間を持ってみましょう!